2021年度もよろしくお願いいたします。

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2020年お世話になり有難うございました。

山之内工務店は明日より2021年1月5日まで冬期休暇にはいります。

オリンピックイヤーとして華やかな一年となると思われた2020年、新しい生活様式や価値観にまだ慣れない山ちゃんですが、皆様にとってどのような一年だったでしょうか?

 実は一つ心残りがございます。弊社営業をしないスタイルでやっておりますが、新規お客様よりお問い合わせを頂く事がございます。工務店に電話をするのは勇気のいることと思いますが「普通の住宅の新築で、坪単価お幾らですか?」とのお問い合わせに、上手くお答えすることができず「もう、いいです。」と切ってしまわれました。坪単価60万~80万円とおこたえすれば良かったのかもしれませんが、昨今建築資材や職人さんの不足で建築単価はどんどん上がっております。坪単価60万円と80万円では総工費にかなりの差が出ます。また、どのような建築スタイル(木造、RC造、S造 等)で施工するかによっても坪単価は変わります。さらに、土地が整形か不整形か、地盤の強度、日照条件、様々な条件により制限や規制が出ることもございます。

 勿論多くの住宅を手掛けている工務店ならば、仕様の決まった住宅スタイルがあり坪単価幾らと明確にしているところもあります。同じスタイルでグレード別に名前がついているような大手住宅メーカーさんなら坪単価幾らですよと明示することが出来ます。いずれにせよ資金計画の概算が分かる程度であり、実際に設計してもらうと何千万も高くなることもあります。建築の難しいところは、同じ建物を建てることが出来ない点です。住宅団地に同じような家が沢山建っているでしょう?同じマンションがあるでしょう?と思われるかもしれませんが、それぞれ日照条件や、地盤が違うので、厳密には同じではありません。

 もし整形の広い土地をお持ちで、建築費用が十分あるのなら、大手住宅メーカーで家を建てれば間違いがありません。十分すぎるようなグレードですので、仮に売るときも大手メーカーの住宅は有利です。しかし、あまり費用がないのなら街の工務店設計事務所に相談すると良いです。坪単価ではなく、お客様の予算に合わせて一緒にどんな住宅が良いか考える事が出来るからです。新しい家でどんな未来の生活を考えておられるのか、予算はお幾らくらいなのかをお聞かせくだされば、相談に乗ることも間取りのシュミレーションをすることも出来ます。住宅は、そう何度も買うことのない、とても高価なお買い物です。絶対に後悔したり、失敗したくないですよね。工務店に行けば、高いものを売りつけられるんじゃないかしら?しつこく営業されるのではないかしら?と、心配されるかもしれませんが、弊社営業活動は行っておりません。また、私達建築士は、お客様に不利益な建築物を建ててはいけないという士法に基づいてお仕事をさせて頂いております。とてもとても厳しい法ですので、ご安心ください。

今年はCOVID-19に翻弄される1年でした。来年は良い年となりますように!

今年1年有難うございました。

写真は、今年唯一参加できたNIPPONIAの視察です。